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明窓浄机

明るい障子の前に置かれた小さな机。
きれいにかたづけられた小部屋に朝の冷気が満ちて…
と、まあ、こんな理想を描きながら、散らかった机の上で書いています。
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雪のフィレンツェ てんまつ
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    今日29日、やっと荷物が届いた。20日フィレンツェ空港で預けたトランク。どこでどんな扱いをされたのか大きなへこみをつくって帰ってきた。雪のせいである。
    12月17日の朝、粉砂糖をまぶしたようなルッカの街からバスでフィレンツェにむかった。天気予報は雪。バスは高速道路を快適にとばし、フィレンツェについたときは雪曇りだったけれど降ってはいなかった。

        



        



    サンタ・マリア・デル・カルミネ教会でマサッチヨのフレスコ画をみる。前来た時マサッチヨばかりにきがとられていて気がつかなかったが礼拝堂のフレスコ画を完成させたフィリッピーノ・リッピの描いた部分を前にしばらく動けなくなる。   外に出るとちらほらと雪が舞う。

            



    サンタ・クローチェ教会でジョットーのフレスコ画を見ようと歩きはじめたのだが雪はだんだん激しくなる。ドゥオーモの辺りに来た時はもう地面も真っ白。雪を避けてドゥオーモ付属美術館に入る。ミケランジェロのピエタを見てるうちに、こんなことをしてる場合ではないルッカに帰れなくなると気がついた。サンタ・マリア・ノッベラ駅に急いだ。
    案の定鉄道は大混乱。それでなくても混乱して時間通りに来たことのないイタリア国鉄。バス停にいってみるがバスがない。駅にもどって待つこと4時間あまり、ついに電光掲示板からルッカ方面行の表示が消えた。とっぷり暮れた駅の構内に雪はシンシンと降り積む。

            



            



    吹きっさらしの駅で一夜をあかすわけにもいかず、駅の近くで泊まることにする。サン・ロレンツォ教会のあたり、ジノリ・アル・ドゥオーモという安い宿に雪だるまのようになってたどりついた。
    朝、雪はやんでいた。雪だるまをつくるこども、雪合戦に興じる兄ちゃんたちを横目に駅に。今日は何としてでもルッカに帰らなくては。サンタ・マリア・ノッベラ駅横の松の枝が雪の重みに耐えかねて折れて地面にころがっている。

        



    朝9時から列車を待つこと3時間。やっと動いたルッカ行きは途中2回降ろされて乗り換え、夕方4時過ぎようやくルッカ駅についた。フィレンツェから帰ってくるだけで一日仕事。何とかしてよイタリア国鉄。それにしてもイタリアの人たちはいらいらしていなかったのが不思議だ。
    雪のため空港も高速道路も閉鎖されたらしい。まだ混乱のつづく20日なんとかピサから飛行機に乗り帰ってきたけれど、預けた荷物は遅れに遅れた。
    雪が降ってももう嬉しいとは思えなくなったのがさみしい。

        
    | 西の谷から | 22:27 | - | - | - | - |